リスク分散が重要となる長期投資

為替も投資のひとつである以上、リスクは必ずともなうものです。ある通貨のレートが上昇すれば、その変動で利益を手にする人もあれば、逆に損失を被ってしまう人もある。これは当然のことで、あえて考えてみるまでもないことでしょう。

しかしリスクを100%回避することは、まず不可能です。100%が存在すれば、取引なんて成り立ちません。ですから私たちに出来ることは、リスクから完全に背を向けることではなく、なるべくダメージを減らすということです。これをリスクの分散といいます。

スワップ狙いの取引スタイルでは、ふつう長期投資が行われます。というより、長期投資でなければスワップポイントの恩恵に与ることが出来ません。しかし長期投資というのは、短期よりもリスクが大きくなります。

というのも、一時的な下落でロスカットに引っかかってしまっては取引を長く続けることが難しいため、スワップ狙いの場合は損切りを深く設定することが多いからです。

為替には予期せぬ変動がつきもので、政変、テロ、天変地異、最近では記憶に新しいサブプライム問題など、すぐに思いつくものだけでもこれだけの予測困難な要素があります。気づくと、もう相場がとりかえしのつかない状況になっているなんてこともありうるわけです。

たとえばAという国で、1万通貨あたり20円のスワップポイントが貰える通貨を4万通貨買ったとします。毎日80円入ってくると喜んでいると、そのA国が国家規模で経済赤字を抱え込んでいることが発覚します。レートは暴落し、スワップポイントがどうのこうの言っている前に、資本が全て飛んでしまいます。

リスク分散をする時の注意点

そんな事態を避けるために、リスク分散が必要なのです。上記の例の場合、4万通貨を4カ国に分ければいいのです。仮にA国と同等の金利設定をしている3カ国を選び、それぞれに分散して取引をします。スワップポイントはほぼ同額が貰え、たとえそのうちの1カ国が破綻したとしても、傷は4分の1ですみます。

しかし、分散している分、損失を被る可能性は4倍になります。したがって損害と確立を総合してみると、リスクの大きさは、1カ国も4カ国も同じです。一方は可能性は低いけれど0か100、他方は可能性は高くなるけど75か100、となるわけです。

ただし分散して取引する際、注意点があります。それは、連動する通貨を2つ以上入れないということです。たとえばUSドルとカナダドルがそうです。USドルが下落すると、それに連動するようにカナダドルも下がる。もしも4通貨の中にこの2つを入れていたら、最初からリスクは2分の1だった、ということになってしまいます。

どことどこの通貨に相関関係にあるかというのは、過去のデータからだいたいわかっています。詳しいところはここでは省略しますが、一般的には大陸を分けて分散するのが有効といわれています。

短期で勝負する人よりも、スワップ狙いは堅実な運用方針です。細かくリスク分散するのは面倒かもしれませんが、リスクを軽減するためにはとても大切な作業なのです。

リスク分散の長期投資は初心者におすすめ

上記にも記載をした通り、リスク分散による長期投資には様々なメリットがあります。その中でも、やはりこの方法をおすすめしたいのは、投資が初めての初心者へおすすめをしたいです。短期で売買を行いますと、どうしても長年の経験を持っている方々のほうが有利になります。

FXではそういった経験を持っている人たちと、同じような動きを取らないと生きていけはしないので初心者にはかなりきついのです。そして、チャートや経済的な流れを読み取る力というのも重要となってきます。これもやはり初心者ではなかなか養うまでは時間がかかります。

上記のようなスキル等がない方に関しては、いきなり短期売買を行ったとしても、ラッキーで利益を上げることはできても長期的な利益を上げることはとても難しくなります。そのため、まずはFXの相場になれるという意味でも、長期投資から始めたほうが良いのです。

・常に画面に張り付いている必要がない
初心者の方々のほとんどは、会社員を兼務しながらトレードを行っている人たちがほとんどでしょう。こういう方々常に画面に張り付いてられるかと言ったら、そんなわけはないでしょう。もしそんなことをしていたら、本業である会社のほうからおしかりが来てしまいます。ということは、短期的な売買を行うのはとても危険なのです。

見ていない時間帯に大きな為替の変動等があった場合に対応ができず、取り返しのつかないことになる可能性があるからです。こなってしまったら、単にギャンブルと何も変わりはありません。そのため、長期的なスパンでの利益を見るようにして、リスクを回避するためにもロスカットにならないような金額をかけるようにしましょう。

・手数料を気にしなくて済む
長期的な取引をすることでほかにもいいことがあります。取引を行うことで、必ず発生をするのが手数料です。スプレッドといわれるその手数料ですが、どのFX業者でも金額に違いがあれど設定をされております。長期的な取引を行うと取引回数が減る、つまりは手数料を支払う回数が減るのです。そのため、長期的にやるメリットは初心者のうちは十分に感じることができるでしょう。

・扱う通貨を分散してリスクを管理する
毎月利益を上げていきたいのなら、一つの通貨だけ扱えば達成できるかと言ったらそういうわけではありません。もし扱っている通貨が為替の大幅な変動でマイナスになった場合、強制的にロスカットになることはないにしても、利益確定を行ったらマイナスに転じてしまいますよね。

そうならないためにも、扱う通貨は複数用意をしておき、片方の通貨でダメでも、もう片方の通貨で利益をコンスタントに上げれる体制を整えておきましょう。よくありがちなのは、一つの通貨のみに資金の大半をかけてしまい、為替の変動でマイナスに転じてしまったときに、身動きが取れずほかの通貨でのトライもできなくなることもあります。そうならないためにも、リスクは分散させておくことが、毎月安定した利益を上げるコツです。

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